006.「秋からも、そばにいて」南野陽子(1988年)
「秋からも、そばにいて」南野陽子
作詞:小倉めぐみ
作曲:伊藤玉城
編曲:萩田光雄
スケバン刑事で人気が出て、その後、中山
ル四天王と呼ばれていました。
この曲はカネボウのCMで使用されヒット
した「吐息でネット」と同じ年の秋に
リリースされました。
四天王の中で誰か選べと言われたら、南野
陽子を選ぶのでしたが、この曲がリリース
された当時は8cmシングルCDが出始めて
間もない頃だったので、とりあえずラジオ
で録音し、後々になって買いました。
ジャ写が変更されていてショックでした。
パイプオルガンで荘厳に始まり、か細い声
でサビを歌い始め、クラシカルなアレンジ
が始まり、突然1コーラス始まり直前2小
節で半音上がります。
元々クラシカルなアレンジが好きで、この
曲はかなりのクラシカル度だと思います。
ストリングスを使用する曲は多いと思いま
すが、ハープシコード(イン/アウトロ)
、オーボエ(2サビ後)、ピアノ(サビ前
や間奏)など、要所要所で活躍します。
ストリングスも1コーラス、2コーラス、
ラスサビと徐々に厚みを増していきます。
リズムもベースラインはシンプルで、
ドラムもスネアが控えめで、クラシカル
効果を上げていると思います。
2サビ後~ラスサビの間のアレンジは
オーボエのライン、コード進行(下がって
上がって)にかなりはまりました。
個人的にはこの曲の一番の聴きどころだと
思っています。
ザ・ベストテンなどでの生オケの時は、
アウロトのリタルダンドがかなり難しく、
CD通りに上手くいったのをほとんど
みたことがありません。
グル以降多数のシングルをアレンジしてい
ますが、とてもすばらしいアレンジャー
だと思います。
特にこの曲のアレンジは他の人ではあまり
浮かばないような感じだと思います。
エレクトーンを弾くので、どうしてもアレ
ンジが気になります。
ザ・ベストテンで歌詞が飛んでサビ前まで
ほとんど無言という放送事故もあり、黒柳
徹子が映っていない所で必死になんとかし
ようと奮闘していたようです。
サビの「ずっと」のリズムが「ずぅっと」
と「ずっぅと」とTVで歌うたびに変わ
っていたのは、今でも気になっています。
まだ聴かれたことがない方は、是非。